奥田民生/LION

本日の読書のBGMは、奥田民生の『LION』だった。遅ればせながらやっと全曲聴き終える。
こんなにシンプルになってしまったら、この次は一体どうなってしまうんだろう?と思わせるほどライブ感溢れるアルバム。特にシングル曲以外のナンバーは、メロディも、リフも、アレンジも、その傾向がいっそう顕著。
「最近は、ライブで演るために曲を作っている」とインタビューで発言していたとおり、そのために必要なものだけを最優先にして、不要だと思った虚飾をバシバシと剥ぎ捨てているのかな。
アルバム全体としての疾走感みたいなものは、これまでの中で間違いなく最上級なんだけど…正直言ってここまで来ると、ぼくにはちょっと辛くなってきちゃったのも事実だなあ。

前作の『E』のように、シンプルな中にも、何でもありというか、遊び心があってゴチャマゼな感じの奥田民生が好きだ。シンプルに聞こえて実は豊かなメロディラインを持っている『ドースル?』や、トボケた味わいとザックリしたアレンジが深さを感じさせる『E』のような、そのぐらいのヒネリ方が自分は好きなんだと気付いた。
でもなんだかんだ言って、好きなアルバムには違いない。これを聴いていると、奥田民生の枕詞のようになっている「肩の力の抜けた」なんて形容は、むしろ失礼じゃないだろうかと思えてくる。だっていまどきこんなに”必死”に、気持ちのよい単純さを目指すロッカーはいないんだし。

3.6

コメント

  1. ベルメゾン

    「ベルメゾン」名前の由来 ベルメゾンとはフランス語で「美しい館」という意味。館にはたくさんの部屋があっ て、そのひとつひとつの部屋からいろいろな情報を発信していきたい、という願いが 込められています。

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