というわけで、スーパーカーの解散ライブを観るため、新木場のSTUDIO COASTへ。
実を言うと、スーパーカーにはそれほど思い入れがあるわけではない。解散すると聴いたとたん「観ておかねば」と、いつもの好奇心から来る衝動に突き動かされ、参加を決めた次第。
こんなやつが最後を目撃した一員になったなんて、本物のファンの方ごめんなさい。
会場に入った時には既に超満員で、一階には降りられず、中二階のようなフロアに陣取る。それでも前の人が壁になってほとんどステージは見えず、時々前の人の頭と頭の隙間に出来る、わずかな空間からのぞき込むようにして観るのみ。これはスタンディングのライブではいつものことなので、すっかり慣れっこになってしまっている。
こういう時いつも思うんだが、「身長別ライブ」ってどうだろうか?例えばある日は150から160cmの人向け、また別の日は160から170cm向け、とか。公平になって良いと思うんだが、誰かやらないかねえ。
ライブはMC無し、アンコール無しでひたすら淡々と2時間。なんというか、場内は非常に熱しているけれども、ステージングは冷めている、という空気感。それがぼくなどにとっては、すごく今風に感じる。フルカワミキの無機質な声と、半分ゴス(?良く見えなかったので、間違っていたらすいません)の入った衣装良し。
バンドの最後のステージは、とかく過剰な演出を施すか、必要以上にさり気なく終わるか、大体どちらかになってしまうもので、あまり感じ入ることがないのだけれど、このライブのラストの雰囲気はなかなか良かった。
最後の曲が終わり、あっという間に去るメンバー。レーザービームで”THANK YOU SUPER CAR!”の文字が前面に描かれる。
終演を告げるアナウンスが流れても、audienceはまだアンコールを期待して待ちつつ、その一方で、中村弘二が最後に見せたパフォーマンスのためだろう、アンコールは無いだろうと心の底では思っていたに違いない。そのせいか、みんな一様に呆然としている様子が印象的だった。
カメラが入っていたようなので、後日スカパーあたりで放映か、DVDで発売されるのではないかと思います。
ロッカーに荷物を置くのが面倒くさく、コート着用で聴いていたので、もみくちゃにされて汗だくだくになってしまった。でも、たまには汗をかくのも良いものだと思う。臭いんだが(笑)
濡れた体で外に出ると…新木場は寒い!海が近いだけのことはある。おかげで帰り道、芯から冷えて風邪を引きそうになった。こんな感覚も久しぶり。
鑑賞メモ
新木場 “STUDIO COAST”
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