CHU-LIP


20070306chulip.jpg

メジャーな音楽を聴き続けていると、ポップスと歌謡曲の中間ぐらいに位置するミュージシャンが毎年現れ、数本のヒットを放ちつつ消えていき、次の人が現れ、という繰り返しにすっかり慣れてしまう。聴き流され易い曲が次々と消費されていく中で、よくよく聴くと妙に面白い人がいるもので…。
例えば大塚愛。この人は、ポップ・ミュージックと歌謡曲とアイドルという、三角地帯の真ん中あたりに位置を占めているようだ。音楽ツウの人達からはいかにも軽視されがちなミュージシャンだが、実はこの人の曲は、大きく芯を外すことのない3割打者のような安心感があると、密かに思っている。
この『CHU-LIP』も佳曲。狙いすぎのように思える妙なダンスも、彼女ならではの味。前作『恋愛写真』のようにしっとりした曲も、今回のようにハジけた曲調も、ピタリと自分の枠にはめてしまう、それだけでも見過ごせない才能だと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました