久々に書く内容としてはどうかとも思うのだけど、いきなり言ってしまえば、チャットモンチーは良いバンドだと思う。
ポップ・ミュージックは、キャッチーであり数分間に納まらなければならないなど、その在り方にある種の制約を課しつつ、その中で、個性とも呼ばれる自由さを身につけ、自分なりの羽を精一杯に拡げなければならないという宿命(というと大げさか)を持っている。
その点に照らして言えば、彼女達が今得ている自由度は最高潮だろう。『シャングリラ』を聞くたびに得る不思議な浮遊感は、この自由度から来るものか…と思うと、なんだかちょっと羨ましくもなる。
なんにせよ、”希望の光なんてなくったって良いじゃないか”と言い放ってサマになるバンドはそうそういるものではない。脳天気に明るいポップバンドではなく、エネルギッシュでパワフルなガールズバンドでも無い、かといってインディーズに特有のストイックさのみに依存もしていない…
こうしたバランス感覚を保つことは、男性にはなかなか難しいのだよなあ。それもまた羨ましい。
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