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潜音

朝吹真理子の小説は、日本語を丁寧に読みしだくという享楽のたしなみ方を再確認させてくれる。最近読んだ『流跡』は、幻想的でどことなく懐かしさを覚える物語なのだけれど(筒井康隆を思い起こさせる)、とてもたおやかな文章だと思う。作家が女性だからとい...
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武士道エイティーン

きっかけは、映画化された『武士道シックスティーン』を観た流れで、文庫化されていた原作を手に取ったからなのだけど、気がつけば3作あっという間に読み終えてしまった。ライバル同士の関係にある高校女子剣道部員の成長と友情を描く…言葉にすると裏表紙の...
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イニシエーション・ラブ

帯に踊る「最後から二行目で、本書は全く違った小説へと変貌する」との紹介文。こんな思わせぶりな紹介をされる小説には時に、読後思い切り落胆させられることがある。ある種の「どんでん返し」を狙ったミステリーは時として、ラストまで長々と語り築き上げた...
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おめでとうございます

落語からのつながりで、何気なく”円紫さんと私”シリーズを手に取ってから、もう20年ぐらいになるだろうか。折しも当時、”新本格派”が隆盛を極めていたミステリー界にあって、殺人事件が起こらないミステリーが成立するのだという事実にまず純粋に感激し...
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田中小実昌 『ポロポロ』

ラーメンズを観る前に寄ったヴィレッジ・ヴァンガードにて発見。確か絶版だったと思ったが、新しく文庫になっていたとは知らなかった。思わず購入。ポロポロposted with amazlet at 05.01.23田中 小実昌河出書房新社 (20...